故人の思いを汲むための相続放棄

仮に、両親と社会人として働いている独身の兄と高校生の弟がいたとします。
不慮の事故や病気などで兄が亡くなったとすると社会人として稼いだ財産は一般的には両親が相続することになります。
でも両親は「もう一人の息子(弟)のために財産を使ってほしい」と思うとすると、どうするのでしょう。
そのとき両親は相続放棄するのです。
そうなると、両親は相続する権利を失う代わりに弟へ相続する権利が移行することになります。
そして結果的に弟が兄の財産を相続することが可能となるわけです。
このように、次の相続順位に相続の権利を譲ろうとして、相続を放棄することがよくあることです。
上手に相続を譲渡するようにすれば、亡くなった故人の思いを無駄にすることなく大切に財産を利用することができるでしょう。
もしも相続で悩んでいる遺族がいるとするなら、 相続放棄のような方法もあるため一度弁護士などに相談してみると安心してお任せすることができるはずです。

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